この記事では、眼精疲労と自律神経の関係についてご紹介します。参考にしてみてください。
自律神経の乱れを知らせるアラーム
ブラック会社員時代、いつも眼がつらかった。眉間のシワと眼下のクマは、もはやデフォ。顧客からも「大丈夫?」と言われる始末。「仕事が多いんだよ」とイライラ(やっぱり怒ってた)しながら「平気です」と笑って返す。PC作業は15時間。眼科も目薬も効果がない。眼精疲労と思っていた本当の正体は…
それは、実は目の疲れじゃなく、眼精疲労は自律神経の乱れを知らせるアラームです。
眼精疲労はこれまでは目の疲労と考えられてきましたが、最近では眼精疲労で悩まされる人の多くは、自律神経の乱れが原因と考えられています。
目の症状と全身の症状
あなたの目の症状と全身の症状は当てはまりますか?
<目の症状>
・目が乾く
・ショボショボする
・目がかすむ
・目の奥が痛い
・目が重く感じられる
・まぶしく感じる
・充血
・異物感など
<全身の症状>
・首や肩のこり
・頭痛
・吐き気
・イライラ
・倦怠感
・不眠など
実際に自律神経失調症と類似する全身の症状がみられることからも、目を癒すだけでは眼精疲労は解消されません。
ポイントは焦点距離と自律神経
人や動物は本来、いち早く外敵や獲物を発見するために緊張時は交感神経が優位になって、遠くに焦点を合わせていました。
逆に赤ちゃんをあやすようなときはリラックスした状況では副交感神経が優位となり近くにピントを合わせるよう設計されています。
しかし、現代社会のビジネスパーソンは、仕事をしているときは緊張で交感神経が優位になっているにもかかわらず、近くのパソコンやタブレットに焦点を合わせる必要が生じています。
本来、近くにピントを合わせるのは副交感神経優位の状況なので、自律神経において矛盾が生じます。
そんな状態が長く続くと自律神経の中枢が疲弊してそれが眼精疲労に感じられます。
つまり、眼精疲労とは「自律神経が疲れている」というアラームにほかなりません。目薬やアイマスクで温めたり冷やしたりするだけでは解決しないのはこのためです。
緊張状態を強制的にでも区切る工夫を
デスクワーク中は小まめに休憩をとって席を立ち、遠くの景色を眺めるなどできるだけ交感神経と副交感神経のバランスをとる必要があります。
日常にできることは半身浴も効果的です。
眼科に通っても治らない、すぐに眼精疲労を感じやすい人の場合は鍼灸や整体なども効果的です。
目の疲れを感じたら、早めに自律神経を癒しましょう。
目の疲れをそのままにしておくと、顔面からも心からも穏やかさが消えてしまい、周りから人がどんどん離れていきます。